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【2005年6月5日 09号】
 2005年6月5日、日曜日。ツボッチは久しぶりの休日を堪能しようと、家でゆっくり朝ご飯を食べていた。っが、それを遮るように久しぶりにあの男から電話がかかった。

団   長: もしもし、ツボッチだよね。久しぶり〜、オレオレ。
ツボッチ: そうですが、もしかして団長っすか?オレオレってうさん臭いですね。ところで、最近「いけいけ川っぷち団」活動していないですね。
団   長: そんなこと言うなよ〜。ツボッチが行ってくれないからだよ〜。その件でさ、ちょっと待って。隣の会長にかわるから…。
会   長: あ、もしもし、ツボッチ?オレオレ。
ツボッチ: えっ、か、会長ってどこの会長なんですか。
会   長: 決まってるじゃん。「いけいけ川っぷち団」の会長だよ。ところで、『北区荒川っ子クラブ』っていって、荒川をいろいろ調査しているところがあるらしいよ。ちょうど今日やってるから、行ってきたら。
ツボッチ: ハイ、行って来ます!
会   長: ちょ、ちょっと待って!行って何するのかわかってるの?
ツボッチ: ハイ、行って帰ってきます!
会   長: そーじゃないの!活動を調べるの!!
ツボッチ: ハイ、でもどこでやってるんですか?
会   長: 俺に聞くなよ。自分で調べてくれよ。もう調査始まるらしいから、早く行ってきてよ。
団   長: …というわけで、久しぶりの出動命令です。いってらっしゃい!
(ガチャン)
『北区荒川っ子クラブ』…。「北区」と「荒川」を手がかりに、ツボッチは朝ごはんもそこそこにして荒川に出動した。…が、歩き回ってそう簡単に「荒川っ子クラブ」を見つけることができるわけもない。
ツボッチ: そもそも「荒川っ子クラブ」って何なんやろ。荒川を調査している集団ということは、我ら「いけいけ川っぷち団」のライバル組織となるな…。んっ、だから俺の前から姿を隠しているのか…。敵もなかなかやるな…。
男性: ちょっとそこのカエル君。朝からそんなとこ座ってブツブツ言ってたらダメだよ。
ツボッチ: えっ、あ〜すみません。ちょっといろいろありましてね〜。
男性: いろいろは誰だってあるよ。ほら、今は朝だよ。すがすがしい気分にならない?っあ〜!こらっカエル君。タバコのポイ捨てしちゃいかんだろ。
ツボッチ: し、してないっすよ。僕のモットーはポイ捨てしないことと、ご飯をいっぱい食べることですから。
男性: ポイ捨てしてなくても、吸い殻見つけたら拾わなきゃならんだろ。わしら「荒川っ子クラブ」の中では当然のことだよ。
ツボッチ: そ、そうですね。何か僕のモットーってちっちゃいですね…、って、今「荒川っ子クラブ」って言いました?
なんと、この男性は「北区荒川っ子クラブ」の主催者である太田桐さんという方。回りを見渡すとあちらこちらでゴミ拾いをしている親子連れや、若者たち、おっちゃんおばちゃんたちがいた。この人たちはみんな「北区荒川っ子クラブ」の方たち。今日はここ「北区子供の水辺」という場所で、「北区荒川っ子クラブ」の活動が開催される。活動を開始する前には必ず30分間、みんなでゴミ拾いを行うということだ。
子供1: ちょっと、おっさん。ポイ捨てするなよ。
ツボッチ: いやっ、だから捨ててないねんって。お、おっさん…。
子供2: じゃあ、このペットボトルは。
ツボッチ: それも違います。
子供3: じゃあ、この「金の脳」は。
ツボッチ: あ〜、そ、それはっ!欲しかったんや。そ、それ捨てました。
子供3: うそつき〜。罰として、おっさんもゴミ拾いしてよ。

なぜこんなものが捨ててある・・・
ツボッチも参加したせいか、辺りのゴミはキレイに取り除かれた。ゴミ拾いをし終わると、主催者である太田桐さんがみんなを集めて、今日の日程を発表する。今日のお題は「身近な川の一斉調査を行う」ということらしい。集まっている人たちはおのおの、虫取り網や水槽、顕微鏡など、調査に必要な道具を用意してきていた。発表終了後、集まった人たちはそれぞれ自分たちの行う調査の準備にとりかかった。

ツボッチ: ところで、太田桐さん。ここ「北区子供の水辺」って場所、池もあってキレイに整備されていて、いいところですね。
太田桐さん: そうだろ。ここは今年オープンしたばっかりの公園だよ。
ちょっと前まではただの荒れ地だったが、わしたちが区に働きかけて、造ってもらったんだ。
ツボッチ: へ〜、すごいですね。でも公園って言っても何も遊具は無いんですね。
太田桐さん: それがいいんだよ。遊具のある公園なんてどこにでもあるじゃない。
ここは荒川の自然を活かして、子供たちが自然の中で遊べる公園にしたんだよ。
ツボッチ: へ〜、うらやましいですね、ここの近所の子供たちは。自然を体感できる都会の場所なんて、なかなかないですよ。ところで、皆さんそれぞれ調査してますが、何かカッコイイですね。僕も調査ってヤツしてもいいですかっ!
太田桐さん: もちろん。でもくれぐれもみんなの邪魔はしないようにね。
ツボッチ: 何言ってるんですか〜!すごい調査してきますから、見てて下さいっ!

はりきってみたものの、いざ「すごい調査」をすると言っても何をしていいのかわからないツボッチ。果たして、ツボッチは「すごい調査」をすることができるのだろうか。また、「北区荒川っ子クラブ」の皆さんはどんな調査を行っているのだろうか?次号へつづく!

30分でこんなにもゴミが・・・


「北区荒川っ子クラブ」の皆さん


広々とした公園「北区子供の水辺」