団
長: |
もしもし、ツボッチだよね。久しぶり〜、オレオレ。 |
ツボッチ: |
そうですが、もしかして団長っすか?オレオレってうさん臭いですね。ところで、最近「いけいけ川っぷち団」活動していないですね。 |
団
長: |
そんなこと言うなよ〜。ツボッチが行ってくれないからだよ〜。その件でさ、ちょっと待って。隣の会長にかわるから…。 |
会
長: |
あ、もしもし、ツボッチ?オレオレ。 |
ツボッチ: |
えっ、か、会長ってどこの会長なんですか。 |
会
長: |
決まってるじゃん。「いけいけ川っぷち団」の会長だよ。ところで、『北区荒川っ子クラブ』っていって、荒川をいろいろ調査しているところがあるらしいよ。ちょうど今日やってるから、行ってきたら。 |
ツボッチ: |
ハイ、行って来ます! |
会
長: |
ちょ、ちょっと待って!行って何するのかわかってるの? |
ツボッチ: |
ハイ、行って帰ってきます! |
会
長: |
そーじゃないの!活動を調べるの!! |
ツボッチ: |
ハイ、でもどこでやってるんですか? |
会
長: |
俺に聞くなよ。自分で調べてくれよ。もう調査始まるらしいから、早く行ってきてよ。 |
団
長: |
…というわけで、久しぶりの出動命令です。いってらっしゃい!
(ガチャン) |
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『北区荒川っ子クラブ』…。「北区」と「荒川」を手がかりに、ツボッチは朝ごはんもそこそこにして荒川に出動した。…が、歩き回ってそう簡単に「荒川っ子クラブ」を見つけることができるわけもない。 |
ツボッチ: |
そもそも「荒川っ子クラブ」って何なんやろ。荒川を調査している集団ということは、我ら「いけいけ川っぷち団」のライバル組織となるな…。んっ、だから俺の前から姿を隠しているのか…。敵もなかなかやるな…。 |
男性: |
ちょっとそこのカエル君。朝からそんなとこ座ってブツブツ言ってたらダメだよ。 |
ツボッチ: |
えっ、あ〜すみません。ちょっといろいろありましてね〜。 |
男性: |
いろいろは誰だってあるよ。ほら、今は朝だよ。すがすがしい気分にならない?っあ〜!こらっカエル君。タバコのポイ捨てしちゃいかんだろ。 |
ツボッチ: |
し、してないっすよ。僕のモットーはポイ捨てしないことと、ご飯をいっぱい食べることですから。 |
男性: |
ポイ捨てしてなくても、吸い殻見つけたら拾わなきゃならんだろ。わしら「荒川っ子クラブ」の中では当然のことだよ。 |
ツボッチ: |
そ、そうですね。何か僕のモットーってちっちゃいですね…、って、今「荒川っ子クラブ」って言いました? |
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なんと、この男性は「北区荒川っ子クラブ」の主催者である太田桐さんという方。回りを見渡すとあちらこちらでゴミ拾いをしている親子連れや、若者たち、おっちゃんおばちゃんたちがいた。この人たちはみんな「北区荒川っ子クラブ」の方たち。今日はここ「北区子供の水辺」という場所で、「北区荒川っ子クラブ」の活動が開催される。活動を開始する前には必ず30分間、みんなでゴミ拾いを行うということだ。 |
子供1: |
ちょっと、おっさん。ポイ捨てするなよ。 |
ツボッチ: |
いやっ、だから捨ててないねんって。お、おっさん…。 |
子供2: |
じゃあ、このペットボトルは。 |
ツボッチ: |
それも違います。 |
子供3: |
じゃあ、この「金の脳」は。 |
ツボッチ: |
あ〜、そ、それはっ!欲しかったんや。そ、それ捨てました。 |
子供3: |
うそつき〜。罰として、おっさんもゴミ拾いしてよ。 |
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なぜこんなものが捨ててある・・・
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