神社にて
ガランガラン
昇ちゃん: |
今年こそは彼女ができますように… |
ツボッチ: |
今年こそは、みんなを笑いの渦に巻き込めますように… |
団 長: |
コラコラ、君たちはもっとまともな願い事ができないのかね。人間がちっちゃいな、まったく! |
ツボッチ: |
そんな団長は「宝くじが当たって、どうたらこうたら」言ってたくせに。人のこと言われんのちゃいます? |
団 長: |
ひ、人の願い事勝手に聞くな〜!そんなことより、さっさとあらかわWEB探検隊の活動でもしてこ〜い!! |
二人: |
… |
相変わらず身勝手な団長には、今年もふりまわされそうな二人だったのでした… |
荒川探偵団
2006年1月28日。去年のワークショップで会った子どもたちに会いに、荒川ビジターセンターを訪れる。聞くところによると、彼らは毎週土曜日「荒川探偵団」という活動をおこなっているらしい。彼らが一体どんなことをしているのか解明すべく、突撃リポートへ向かう二人…のはずが、待ち合わせの時間は過ぎているのに、ツボッチが現れない!
プルルル
ツボッチ: |
ん〜…あ〜…もしもし… |
昇ちゃん: |
ツボッチ兄さん、なにしてるんですか?もう、時間過ぎてますけど。 |
ツボッチ: |
あれ…、いや、あ、あかんねん、昇ちゃん。イタタタ、…今日はあかんねん… |
昇ちゃん: |
ど、どないしたんですか!兄さん?! |
ツボッチ: |
二日酔いで頭痛いねん |
昇ちゃん: |
…って、二日酔いかよ! |
ツボッチ: |
昇ちゃん、ええつっこみしてんな〜。では、あとはた、の、ん、だ… |
昇ちゃん: |
ボケのいない漫才なんて、具の入ってない味噌汁と同じじゃないっすか〜!! |
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荒川ビジターセンター
別に漫才をやりに行くわけではないのに、妙に笑わせなければいけないなんてプレッシャーを感じる昇ちゃん。それもそのはず、そこには笑いのわかる子どもたちがわんさか…。
「笑いは最初が肝心。はじめっから飛ばしていくぞ〜」
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昇ちゃん: |
どーもー!!昇ちゃんでーす!! |
解説員: |
…あの、なにかご用でしょうか? |
昇ちゃん: |
今日は漫才を…いや、荒川探偵団がどんな活動をしているのか調査にきました! |
男の子1: |
あ、この前のカッパだ! |
昇ちゃん: |
あ、どーもー昇ちゃんで… |
男の子2: |
今日は1人なん?カエルがおらんのか? |
昇ちゃん: |
あの、ツボッチは二日よ…いや、いろいろと大人の事情で来れないそうで… |
男の子1: |
ま、2人来ようが同じやからええけどな |
昇ちゃん: |
な、なんやと〜。くそ〜、今日は負けへんで〜!! |
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解説員: |
それでは、今日の活動をはじめます。 |
全員: |
はーい |
解説員: |
今日は昇ちゃんが特別参加しますので、みんな仲良くやってね。 |
昇ちゃん: |
みなさん、よろしくお願いします。 |
女の子1: |
気持ちわるーい |
男の子3: |
おもしろくなーい |
昇ちゃん: |
き、君たち、失礼だな!しかも、まだよろしくしか言ってないし! |
男の子1: |
ていうか、このカッパ僕のほうが似合うんじゃない? |
昇ちゃん: |
いや、やめて!こら…取らないで! |
解説員: |
こらー!ちゃんと話聞きなさーい!! |
全員: |
は、はいー。 |
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いざ、荒川ビジターセンターへ
結局、取られてます… |
ゴミ拾い
まず、今まで探偵団が調査してきた内容を昇ちゃんのためにおさらいしてくれた。そして、今回の活動内容は多数決で堤防のゴミ拾いに決定。荒川探偵団は、ただゴミを拾うだけではなく、堤防の河川側と道路側に分かれてどんな種類のゴミがどれだけ落ちているかを比べるというのだ。
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昇ちゃん: |
よーし、腕の見せどころやな。ここは人生経験の差を… |
男の子2: |
何、一人でブツブツ言ってんの?はよ、行くで。 |
昇ちゃん: |
ちょ、ちょっと。待ってくださーい! |
解説員: |
それでは、河川側と道路側に男の子と女の子で別れてゴミ拾いをします。じゃ、男女代表者がジャンケンでどっち側か決めて下さい。 |
昇ちゃん: |
はい!はーい!僕、ジャンケンしまーす! |
解説員: |
…それでは、ジャンケン… |
昇ちゃん: |
グー!! |
女の子2: |
チョキ |
昇ちゃん: |
よっしゃ〜〜!!勝った!勝ったぞーー!! |
全員: |
… |
女の子3: |
大人げな… |
昇ちゃん: |
な、なんだとー!ジャンケンに大人も子供も関係あるか〜〜! |
男の子2: |
ていうか、どっちでもいいから、はよ拾うで。 |
昇ちゃん: |
ま、待ってくださーい! |
結局、男の子が河川側。女の子が道路側に決まった。
男の子3: |
なーなー、昇ちゃん。犬のフンは燃えるゴミか? |
昇ちゃん: |
うーん、燃えると言えば燃えるから、燃えるゴミになるのかな… |
男の子3: |
なーなー |
昇ちゃん: |
って、今、つっついてるトングは、犬のフンを拾ったものじゃないかい?!コッ、コラー!高かったんだぞ、このジャンパー!! |
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ゴミ拾いだ〜〜!
犬のフン…?! |
ビジターセンターに戻って
解説員: |
それじゃ、拾ってきたゴミを見てみましょう。どんな、ゴミがあったかな? |
男の子側: |
お弁当のトレイ、アルミホイル、段ボール、空き缶、コンビニの袋… |
女の子: |
空き缶、タバコの吸い殻、コンビニの袋… |
解説員: |
では、どんな人が捨ててるのかな? |
女の子1: |
昇ちゃんみたいに、マナーが悪い人!! |
昇ちゃん: |
そうそう、僕みたいに…って、ちがーう! |
解説員: |
じゃ、どんな違いがある? |
男の子2: |
同じものが多いけど、河川側のほうがお弁当やパンやおにぎりのゴミが多いよね。そこで食べた人が捨てていく人がいるからじゃない? |
女の子2: |
道路側は空き缶やタバコの吸い殻が圧倒的に多いかな。歩いてる人たちがポイ捨てをするからかな。 |
解説員: |
そうだね。結局、ゴミを出した人がちゃんと自分で片づけていればそんなゴミは出ないんだよね。だから、みんなちゃんと自分でゴミはかたづけましょう! |
全員: |
は〜〜い!! |
昇ちゃん: |
みんな、単なる笑い好きの子供ちゃうんやな。やることはちゃんとやっている、粋な奴ら…って、どうでもいいけど俺の衣裳かえせー!! |
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話し合いは真剣
みんな元気がいい! |
色々と大人げないところを見せてしまった昇ちゃんでしたが、子どもから教えてもらったことは山ほど。解説員の熊谷さん、子どもたち本当にありがとう!!やっぱり子どもは元気が良いな〜。おじさん昇ちゃんにとって今回の取材終了後ぐったりでした…。
今回、「荒川探偵団」ではゴミ拾いをしましたが、他にも「どんな魚がいるの?」「どんな船が通るの?」などの素朴な疑問を、荒川に出かけて解説員の方と一緒に調べたりする活動を行っているとのこと。他にも、荒川ビジターセンターでは「川あるきの日」など、各月ごとにいろいろなイベントを開催しているので、是非、みなさんも参加してみてください!!詳しくはホームページを見てね。
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