臨海町をあとに
11月25日。本日もまたまた快晴!!最高のお出かけ日和だ。最初の雨が続いたのは、きっと団長が雨男だったからに違いない!てなことを思いながら、昇ちゃんは前回の探険地「臨海町」をあとに、ズンズン歩き出した。
散歩している人、ジョギングしている人、釣りをしている人、サイクリングしている人…みんな荒川に自分なりの魅力を感じている人達だ。
「おやっ?!」
何やらせっせと船の上で働いている人が見える。昇ちゃんは川べりまで近づいて何をしているのか確かめようとしたが、岸から遠くてわからない。
「もう少し、こっちに近づいてきたら聞いてみよう。」
としばらく待つことにした。しかしそのうちに…スピ〜、ガ〜と居眠り。…ポカポカ陽気であまりにも気持ちが良すぎた。そして30分後。
「あれっ!?」
昇ちゃんが目覚めたときには、すでに船の姿はなかった。天気が良すぎて気が抜けちゃったなぁ。昇ちゃんは仕方なく川べりを歩き始めた。
釣り人「出世魚」
この辺の川べりは河口付近とはずいぶん違う。ヨシが生い茂り岩がごつごつして砂浜のようなところもある。そう、まるで海みたいだ!まさか水までしょっぱくないよな。昇ちゃんは飲んでみようと思った。が、川面にはあまりにもゴミが多い。流れ着いたゴミがよどみに集まっている。汚い。この水をそのまま飲んだら腹をこわしそうだ。
「さすがの団長もこれを飲めとは言わないだろう・・」
水を飲むのをあきらめ当たりを見ると、のんびり釣りをしているおじさんがいる。近寄って横のバケツをのぞくと釣り上げた魚が泳いでいる。
昇ちゃん: |
おおっ!これはスズキですね。 |
釣 り
人: |
いや、それはフッコだな。 |
昇ちゃん: |
フッコ?スズキじゃないの?ずいぶん似てますけど…。 |
釣 り
人: |
スズキはスズキだけど、この大きさならフッコって言うの。スズキは出世魚だから、成長するに従って呼び名が変わっていくんだよ。 |
昇ちゃん: |
出世魚!?魚にも部長とか課長とかあるんだ…。 |
釣 り
人: |
うーん、ちょっと違うけど…。子供のときはセイゴ、成長していくとフッコ、スズキと変わっていくんだな。 |
昇ちゃん: |
へー、そうなんだ。で、今晩はこれで一杯やるわけですね。 |
釣 り
人: |
いや、逃がしてやるよ。 |
昇ちゃん: |
えー、きっと美味しいのに! |
釣 り
人: |
まだ、小さいからね。まぁ、俺はただこうやって天気のいい日に糸たらして、ボーっとしてるだけでいいんだよ。それで満足だ。だって、それだけで気持ちいいだろ? |
楽しそうに語ってくれた釣り人の名は池田さん。この近所に住んでいる。荒川は池田さんにとって昔からの遊び場。今でもこうやって、天気のいい日に釣りに来ているそうだ。“のんびりした川との関わり”…そういうのもいいなぁとシミジミ感じた昇ちゃんでした。
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気持ちイイ!!
何をしているんだろう?
鳥たちのいこいの場
スズキ?!
池田さんとツーショット! |